スクーターレース ハイグリップタイヤ 10インチ編
10インチ スクーターのハイグリップタイヤは実はパターンが様々
色々な組み合わせでタイヤ履き比べて自分の走りを見つめ直して貰いたいです!
現在の主流はIRC製のMBR740DIX RR
消耗をしていってもグリップ感が一定でライフも長く
現在のスクーターレースシーンでの10インチ定番のタイヤがMBR740
リアタイヤにサマースペシャルと言われるコンパウンドを選べるが
1年中サマースペシャルを選択するユーザーが多い
冬季は通常コンパウンドを使うケースもある
フロント3.00-10 リア3.50-10で使うライダーが多い
3.00の場合はタイヤ形状が尖っている方向なので倒しこみが軽い特徴がある
近年ユーザーを増やしている新勢力のCST CMSR
2019年の全国大会で上位入賞者の装着率が高く話題になったCST
グリップ感もMBRを上回ると評判で一躍脚光を浴びました
タイヤサイズが3.50-10 と100/90-10という組み合わせになり
他の2種類と違うフィーリングでもある
空気圧は比較的低めで履くライダーが多い
やや熱が入りづらい傾向がありウォーマーを掛ける場合は長めに掛けるようにしたい
ソフトは雨で強いと評判のバトラックスBT39SS
雨では3本の中で一番強いと言われレインタイヤとして選択するライダーもいる
ドライでは減りも早いがフロントはこれでないというユーザーも居る
タイヤの径がMBRに比べ大きい為にリアに履かせると最終減速比がハイギア方向になる特徴もある
タイヤ形状がラウンドしている方向性によりしっとりとした感じのフィーリングである
基本パターンの前3.00 後3.50サイズ(前3.50-10 後100/90-10)
この組み合わせを基準点として他の組み合わせと交互に試して頂きたい
サイズ構成としては圧倒的にシュア率ナンバー1
タイヤを転がす感覚で自然とイン側に寄るイメージの素直な特性がこの組み合わせ
初期旋回が遅くクリッピングポイントが奥になりがちな初心者はこの組み合わせが間違いなし!
前90/90 後3.50サイズ&
ブレーキを奥まで残していく攻めたスタイルが可能
前3.00で握りコケをしていた部分まで握っていく事が可能
転がして自然と寄るニュートラルな特性が少しスポイルされ補う為の入力を要します
前後3.50サイズ
フロントの車高が高まる事によって初期旋回時にバンク角が増える効果があります
実は初期旋回が一番曲がるのがこの組み合わせ
反面その後の操作を積極的に行わないとデメリットばかりが際立ってしまい
初期の倒しこみが遅くクリッピングポイントが奥目になるライダーはタイムが落ちてしまう傾向がある
安定感はワンランク上で積極的に入力を行うことでアクセルオンのタイミングが速まる効果がある
足し算引き算という理論でメリットを伸ばす方向で考えると吉である
どの組み合わせも特徴があり自分の欲しいを試してみて練習走行を楽しんで頂きたいと思います
タイヤマネージメントを考えてみよう
ここでは例として一番人気のIRC製MBRでお話します
このタイヤはグリップ感が比較的平行線でかなり使っていっても滑るという感覚を感じづらい
ビギナーライダーでは何年も使えるなんて言う場合もある
それは滑るか滑らいかという事であって速く走ると考えるとまた変わってくる
グリップはするが摩耗する事でタイヤのカタチは変わってきている
このカタチがコーナーを走る上で大きな違いが起きている
ライダーによっては新品を好むライダーも居れば中古を好むライダーも居る
フロントタイヤで言えば消耗する事でタイヤサイドが減り尖ってくると倒しこみが軽くなり
多少使ったタイヤを好むライダーも意外と多い
新品中古の両者に言える事だが見切りを付ける場合は狙ったラインを通過出来なくなる場合である
また滑る感覚は無いがバトル中に自由度が無かったりと同じグリップの中でもキャパは実は落ちてくる
タイヤの状況は出来るだけ早い段階から考慮して走って貰った方が成長速度も速いので
初心者程バイクのコンディションと走行を併せて練習した方が効率が良いと思います
どんな状況の乗り味が自分に向いているのか?タイヤを減らす事で向き合ってみてください♪
タイヤの性能はグリップだけじゃありません!