4st50スクーター用レースマフラー最前線
現在スクーターレースで一番人気の4スト50スクータークラス
準改造クラスのFP4-50クラスの進化は勢いが止まりません
今回はこのクラスのレース用マフラーを詳しく解説します
マフラー変更が可能なFP4-50クラスはヤマハ車両の独壇場
ホンダ車は1万回転弱でサージングが起きたり
スズキ車は2段階の回転リミッターの問題で同じく1万回転以下
1万回転後半で走るヤマハ車ばかりなってしまっているのが現状です
現在は主に2メーカーの市販品と自作派に分かれています
ガレージバル製 FP4-50用(ジョグ ビーノ)
ウィンドジャマーズ製 FP4-50用(ジョグのみ)
この2本が市販品の主力で間違いの無いマフラーで装着率高いです
東西でテストが繰り返されて市販モデルに到達したと思えば
1ヶ月も経たない間にマイナーチェンジが行われたり
なかなか現在のモデルにならなかった経緯ありどちらも完成度の高いマフラーになっています
寸法も疑似していて細部に両メーカーの拘りが詰まっています
どちらを選んでもレースの最前線で使用されてるマフラーです
ビーノ用はガレージバルさんだけがラインナップに入っております
※レース用マフラーは受注生産ですので必ず納期を確認してください!
主に約8000~11000回転の間で走らせます
僅か3000回転の幅の中で走らせる事になるのですが
使用するウエイトローラー重量が15g前後と大幅に軽い為
一般的なスクーターのローラー重量と比べると変化の幅が大きいです
タコメーターは必須アイテムで0.2gで数百回転の変化が起きる為に
少々シビアなセットアップになりますが慣れれば難しい事ではありません
僅か4馬力に満たない非力なスクーターを走らせるには避けられない事ですが・・・
これはノーマルマフラークラスにも起こり得る事で非力なほどシビアになります
オイル粘度変更や風や高低差やストレート区間の長さなど
駆動系を開ける機会は4スト50クラスでは多いと思います
走行日の1本目にタコメーターを確認してローラー重量の確認は必須です
これはスクーターライダーがよく駆動系を開いている理由の1つです
トルクの落ち込みは駆動だけではなく燃調でも補えますからサブコンの操作も大切ですよ!
出来れば最初はノーマルマフラーで始めてサーキットの先輩ライダーに習いながら
和気あいあいとスクーターのセッティングや整備を楽しみながら覚えて頂きたいです♪
特にスクーターライダーは初心者に優しいライダーが多いですから気軽に話掛けてみてくださいね♪
続いて・・・現在FP4-50クラス自作派の1本
通称 ササダコブラ管
ミニバイク系ユーチューバーで有名な笹田選手の手作りマフラー
1日に何本もの試作品を作りテストを繰り返して辿り着いた逸品です
これがめちゃくちゃ速いと評判です!!
この写真を見てどう思いますか?
ヘッドから1つ目の曲げまでの距離による効果
1つ目の曲げの角度や曲がりの区間の長さで排圧の掛かり具合が変わるんです
排圧に関しては細さや長さに注目されがちですが実はこのフロントパイプが物凄く重要なんです
続いて後半部分のテーパー長さも大きな変化を生みます
長さは意外と最後の調整という感じでフロントパイプの基本寸法にノウハウがあるんです
笹田さんも何も分からないゼロからのスタートで積み重ねによる経験で結果に結び付きました
作っては乗りに行くみたいな楽しみ方もアリかと思いますよ!
こちらは自作派の有力マフラー2本目!
team REX POWERさんのREX管
ss1/32mileSAクラスの歴代トップランカーによる自作マフラー
笹田さんとも交流がある方でこちらも度重なる製作本数でメーカー品を上回る勢いです
溶接は本業の方なので仕上がりも市販品みたいなハイクオリティで性能バッチリ
どちらの自作マフラーもFP4-50クラスのライダーが欲しがる圧倒性能ですよ!
この他にも2020年は新勢力のマフラーも出てきます!ますます盛り上がりますFP4-50クラスです!!
以上がFP4-50クラスの最前線で活躍しているマフラー達です
まだまだ新しいクラスですのでまた新しい変化がありましたらお伝えしたいと思います♪