初心者でも楽しめる!サブコンで遊ぼう!③
サブコンで遊ぼう第3話です
今回はディルツ製エニグマの最初のマップ(ベースマップ)を自分で作る話
購入時は全て0と表示されていて1からマップを作る事が困難に思い
エニグマの購入を見送ったライダーは多いと思います
その最初のベースになる叩き台のマップを誰でも直感的に描く方法をお話しします
この方法が正しいと主張はしませんが誰もが難しくなくサブコンを触ることが出来る1つの方法としてください
エニグマを立ち上げるとこのように全てが0と表示されます
TPSの設定などはエニグマの説明書から設定を済ませておいてください
それではいよいよマップの書き込みの準備を始めます
マップを描きこむには準備が必要になります 先に覚えて欲しい事がありますので必ず実行してください
ジョグの燃料マップを純正ECU側で唯一大きく制御する部分が水温センサー
この水温センサーにより燃料マップが補正されてしまうマップ箇所があります
エニグマ通常版やimapではこの温度補正を解除することが出来ませんが
エニグマセミフルでは水温補正を解除出来ますので解除してください
エンジン始動してから必ず補正が掛かるのがチョーク機能補正
これを必ず突破してからマップ作製を進めてあげます
この部分を突破するにはエンジン始動して水温センサーが65度を超えると解除に向かいます
確認するにはエンジン始動後5分程度放置の間でアイドリングの排気音が変わる時が訪れます
これを確認する事で65度の補正を受けない状態になります必ず初始動時は行う
次にこの65度の後に段階的にシリンダー温度補正が掛かる事は頭の中に入れておいてください
これがマップを細かく書いてもイマイチ大きく変化しない理由の1つでもあります
アクセルのグリップを開け閉じして50%はこれくらいという感覚を身に着けてください
同様に細かく開度を30%刻み程度で止めてみてください
大まかに開く位置を感覚で覚えておいてみてください
エンジンを始動してエニグマとペアリングしてみます
エンジンを始動すると丸で囲んだあたりにカーソルが来ると思います
アクセル開けると上方向に移動して回転が上がると右方向に動きます
スタンドを掛けたままカーソルが動くのをアクセルで動かして遊んでみてください
一定位置付近で止められるようにする練習をしてみてください
きっと徐々に回転が上がってきて右上方向になってしまうと思います
その場合はリアブレーキを使いながらアクセル開度を固定して回転の上昇を抑えてください
だいたいアクセル開度50%以下の位置でカーソルを止めるのは難しいと思うはずです
アクセルを開けなければその位置を指せませんから
殆どが右上方向の位置しかスクロール出来ないことに気づくはずです低の部分どころか中の部分すらスクロールさせて止めることが出来ません
ですが今度はゆっくりスクロールするのではなくて
一定位置から一気にアクセルを開けたり急に閉じたりしてみてください
瞬間的に移動して通る部分が出来ます
これが低と中の存在です この部分は主に通過するマップで高の様に停滞しません
またアクセルを開けたり閉じたりの開度速度でも同じ右上がりの通過ラインの角度が違うと思います
ここまでカーソルを動かして遊ぶと何となくマップ上をこのように動くイメージが湧きませんか?
これが実走行のマップ通過ラインの想定です
まぁまぁ一定の感じで全域を揃えるベースマップを描いてみましょう
youtubeやネットで空燃比計で定説的な空燃比数字に合わせてる人はこの作業をしているだけです
ですがここでいう定説的な空燃比数字はただのたたき台にしか過ぎないので
この状態での空燃比数字を知る必要はまだありません
だいたい大まかにタテヨコ5でも8でも良いので広めのブロックとして考えてみます
その想定したブロック位置にカーソルをアクセルとリアブレーキを使って持っていき
カーソルを想定したエリアに収めて停滞させます
この状態で マフラーの出口に手をかざして排気ガスを感じてみてください
熱い排気ガスとただの風みたいな差がある場合があると思います
ノーマルマフラーですと小さな温度差 社外マフラーだと大きく差が出ます
▲ただの風みたいな部分は燃料が少ない
■熱い排気ガスは燃料がそれなりに燃えている
この風みたいな燃料の少ない&足りない部分をアクセルとリアブレーキを使って
探し出して大きめのブロックで他の熱い部分と同じ温度に感じられるところまで数字を入力します
大きく閉じて早くアクセルを開けるなど色々なカーソルのスクロールパターンを行って
開け始めが少ないのか?など通過するエリアを想定して燃料を足してあげます
気づいたらまぁまぁマップが右上がり方向で描ける部分が出来たと思います
これが濃い部分を基準とした大よその叩き台のマップです
次回はこのマップ基準に数字の書き込み方で変化を付けるお話に続きます