駆動系をちょっとだけイメージし易くする話
ですので今回はサーキット走行をする場合の駆動系の1つ要素のみをベースに書いてみます
なんとなくその方がイメージが湧きやすい気もします
今回はイメージを膨らませて貰う為にあえて画像は無しの文章のみで進めます
活字が苦手で眠くなってしまったら申し訳ありません(;^_^A
今回のテーマを分かり易くする為に駆動系の構造をザックリと説明します
そんな事ねぇよと知識人に言われそうな書き方になるかもしれませんが・・・
本当に分からない人にイメージしております
大きくスクーターの駆動部分を2つに分けます
①ベルトで結ばれた前後のプーリー部分
②タイヤとその奥にあるギアボックス部分
ミッション車両の前後のスプロケットに見立てて
①が前のスプロケット ②が後ろのスプロケット
そして①の部分が無段変速構造になっているので・・・
ミッション車で言うと1速しかないミッションで前のスプロケの歯車の数が変わる乗り物
ミッションに見立てても良いかと思うのですが・・・こちらの方が良いかな?と進めます
なんで今回はスプロケに見立てたかというのは?!
今回のテーマは【ウエイトローラーのみでは無理がある】
今現在走っているサーキットでウエイトローラーを交換して回転数を調整する事をしている方が多いかと思います
このローラーというのはあくまでも回転を合わせるモノですが・・・
良くコースで聞こえる話で何グラムが良いか?という話
このローラーの重量選択が厄介でして・・・
このローラーの選択はライダーの乗り方で大きく違う場合があります
体重による差は思ったほど少なく、大きく差が生じるのは乗り方の違い
例えば、カーブの進入速度もそうですしブレーキのポイントやアクセルオンの位置で重さが変わります
止めすぎてしまえば回転数が大きく落ちてしまい、スグに回転が上がるようにローラーを軽くする様になるかと思います
しかし軽くし過ぎると他のカーブで回転数ばかり上がっていて前に進まない箇所が出来たりもします
このローラーの調整で一部の箇所を補うと他でおかしくなる場合もしばしばあります
このローラーの話だけをミッション車に例えましょう
機能としてちょっと話が違くなるので効果としてイメージしてください
状況としてはローラーを軽くし過ぎた状態ですと・・・
ミッション車ではギアを上げずに低いギアで走っている状態で前に進まないような状況になっています
回転は高いのに進んでいない状態です
これはあくまでもイメージとしての状況です
重要なのは回転もそうですが前に進ませる事です
落ちた回転をローラーだけでは補えない場合があります
駆動系を無理矢理にでもスプロケ感覚で考えてみる
先ほどの回転数のみでは無理があるローラーの話の先にあるスクーター版スプロケ選び風の話
スクーターの駆動系を見ると前後に可変するプーリーが付いている
アクセルを開ければ後ろのプーリーが開き、前側のプーリーが閉じてベルトが位置関係が停止時の逆方向に動く
このベルトが移動する部分だけを中心にセッティングをイメージするのが今回のテーマです
前側プーリーはベルトが外に行けばハイ 内に行けばロー
それは分かるという人が多いと思います
最高速を伸ばしたいので外まで使いたい!っていう事はスグに理解出来ると思います
その反対で下側に落とし込めば飛び出しが良くなるというのも理解している人も多いと思います
そのベルトの位置という考え方でいうのをアクセルの開け戻しで考えた場合に・・・
アクセルを戻した時にベルトがどれくらいの位置にいるのかを考えてみましょう
要するにこの時の位置がハイに居るのか?ローに居るのかでコーナー立ち上がりのギア比が違うという事になります
今の駆動系のパッケージのままローラーを変えるのと
シムワッシャーを足したり減らしたりなどで変速位置を変えるのとでは効果が違います
ローラー以外の部分で根本がハイなのかローなのかという要素があるんです
これはベルトの寸法でもそうです
必ずしも新品が今の走りに適正な寸法でも無かったりするという事に気付くのではありませんか?
太ければ下に落とし込めないし 使い込み過ぎていれば下には落ちるが上には上がらない
ベルトの消耗度合いで走行中のベルトの変速位置が違うという事です
つまり中古も新品もセッティングパーツという事になります
このベルトはコーナーの立ち上がりは良いが上が伸びないとか・・・
走行中の変速位置のイメージからドクタープーリーの特性が理解できる
三角形の特殊な形をしたドクタープーリーという名のウエイトローラーがあります
このローラーは低速側・高速側と両方の変速位置をワイドにするというローラーです
変速幅がノーマルの丸型に比べて広いという事は・・・走行中の変速位置が同一回転数の時に違うという点
サーキット走行では丸いローラーに比べて同一回転数ではややハイ側に変速位置があるという感じになる場合が多くて
再加速した場合に丸型に比べてハイ側に位置するので立ち上がりの回転が上がりづらくなる場合があります
特に長い減速があればあるほど影響は大きくなりますが・・・
これをデメリットという訳でも無く、そのカーブで丸型に比べてハイであった方が良い場合に採用すればメリットに変わります
これはハイスピードプーリーも同じ事です
コースやライディングの条件に合うか合わないかであってダメという訳ではありません
今求めている条件を見つけ出して条件に合うものをチョイスする
単純に合否で切り捨ててしまうとセッティングする場合の選択肢が減ってしまう方がデメリットかと思います
要するにミッション車と同じように無段変速のスクーターもスプロケの選択感覚で【無段変速の領域の調整が必要という事】
これが合っていないと本当は走るエンジンなのに走らなかったりする場合もあったりしますし
先ほど書いたようにライダーの操作でも駆動系は違いが生まれます
まぁまぁ無理矢理な部分もありますが(;^_^A
こんなイメージで駆動系を触るのも良いかなってお話でした♪
色々と触って走らせてみてください