4stジョグ/ビーノの水温計の考察
実際に4stジョグ/ビーノは既存の4stスクーターレースでオーバーヒートするのか?
答えは【ちゃんと冷却水が入っていればしません】
ちゃんと冷却水を入れるコツはコチラ
レース用に仕様を進めると冷却水のエア抜きボルト付近のシリンダーの一番高い部分がノーマルより低くなります
理由はリアサスの延長によりエンジンが前下がりになるのが理由です
またレーシングスタンドを使って水入れをすると更にエア抜きがしづらくなります
ちゃんと入れたつもりがちゃんと入っていない方が多いです(;^_^A
このクラスを1シーズン経験すると多くの人が通る道みたいなところがあります(笑)
回避策は上記のリンクを参考にお願いします
一度エア抜きを失敗するとドキドキしちゃって水温計が欲しくなる病になります
冷却能力を上げる事はレギュレーション上では冷却水の変更程度
レース中ならレースが終わるまでは結局のところ最後までそのまま走らなければなりません
このクラスでの水温管理は暖気でしか必要性がありません
しかし暖気での水温管理にも水温計が必要が無い
ノーマルECUのアイドリングマップの切り替えタイミングを使えば暖気管理に水温計は不要
エンジン暖気が終わっていない状態だとアイドルアップ状態のマップになっており
アイドリング回転数は若干高い状態になります
シリンダーに取り付けられている温度センサーが約65度に到達するまでアイドルアップ状態が続きます
その前後でサーモスタットが開きます
つまりサーモスタットを開かせて冷却水を循環出来る状態で、ECUを走行状態で機能させるには・・・
アイドルアップ状態を終わらせるまで暖気させる必要があるということ
この状態を知るにはエンジンが冷えている状態でエンジン回転が変わる瞬間を耳で確認すると良いかと思います
エンジン始動させて季節でも時間が変わると思いますが耳を澄ましてエンジン回転数が下がる瞬間を確認してください
これが4stジョグ/ビーノの冷却水の走行前管理です
それよりももっと重要なのは油温の管理になります
水温が上がっても油温は上がっていない場合がある
水温よりも使用するオイルの温度上昇を最優先する!
例えば一旦冷却水が正常に暖気を確認してから油温を確認してエンジンの余熱で油温を上げるのもアリですし
油温はスグには下がらないので暖気をしてから冷まして一定温度まで待つでも良いですし
比較的熱の入りの早いオイルなんかはその方が良い場合も多いです
どちらかというと油温計の方が優先されるかと思います
油温計の取付方はこちら
冷却水の温度が理解出来ましたら油温管理の方を優先してベストなコンディションでコースインしてください
レースであればスターティンググリッドで待機中も油温計を見てコンディションを維持して最良の状態でスタートするのが良いかと思います♪
レースが始まれば見る事もありませんが良いレース・良いタイムには必要な段取りかなと思いますよ~